戻る
サルコペニア肥満に関する研究の検査結果が送付される
 神奈川県立保健福祉大学栄養学科(研究代表・五味郁子さん)によるサルコペニア肥満調査が
平成25年9月17日より30日までの5日間、高齢者センターで行われ、276名が調査に参加しました。
11月末、個人別検査結果が届けられ、12月の月例会の機会に各人に手渡されました。
「サルコペニア肥満判定結果」と題するページでは、
『 今回、上腕筋面積体格指数(BMI)から、サルコペニア肥満に関する6つのタイプ、すなわち、
      
  • A (サルコペニア)タイプ
  •   
  • B (サルコペニア肥満ぎみ)タイプ
  •   
  • C (サルコペアニ肥満)タイプ
  •   
  • D (良好)タイプ
  •   
  • E (肥満)タイプ
  •   
  • F (やせ型筋肉質)タイプ
に分類して判定しました。あなたの判定結果は、以下のようになりました。』
との書き出しで始まり、各人の上腕筋面積の値、体格指数(BMI)の値が示され、
上記6つのタイプの内、各人に該当するタイプが示されていました。
さらに、同資料には、調査に参加した全員のタイプ別の分布も掲載されていましたので紹介します。
 なお、調査で収集したデータの解析作業に入り、4月を目処に解析結果の報告が出来るように
進めているとのことです。
上腕筋面積 】上腕周囲長と上腕三頭筋皮下脂肪厚から算出します。
    今回の調査に参加して下さった皆様のデータをそれぞれ等しい人数にあるよう、
    以下の3区分に分けました。
    なお、今回のデータの分布は、日本人の基準値とほぼ同程度でした。
   
 男性:38.90cm2未満、      女性:28.04cm2未満       筋肉量が少ない  男性:38.90cm2以上45.30cm2未満、女性:28.04cm2以上33.78cm2未満 筋肉量がふつう  男性:45.30cm2以上、      女性:33.78cm2以上       筋肉量が多い    
体格指数(BMI) 】体重(kg)÷身長(m)2から算出します。
    性別・年齢に関わらず以下の基準で判定しました。    
 18.5kg/m2未満  ・・・・・・ やせ  18.5kg/m2以上 25kg/m2未満・・ ふつう  25kg/m2以上  ・・・・・・・ 肥満    
上腕筋面積
体格指数(BMI)
判定結果
今回調査にご協力
頂いた皆様の分布
少ないふつう多いやせふつう肥満
Aタイプ サルコペニア3%  
Bタイプ サルコペニア肥満ぎみ27%  
Cタイプ サルコペニア肥満3%  
Dタイプ 良好41%  
Eタイプ 肥満26%  
Fタイプ やせ型筋肉質0%  
検査結果の見方を説明する
   小林事務局長


食事や生活行動への提言  ご自分のタイプのところをお読みください。
Aタイプ『サルコペニア』タイプ
 筋肉量が少なめです。家事、庭仕事などの身体活動を増やすことが、 筋肉量の低下の防止に役立ちます。無理のない範囲で、散歩やストレッチなどをすることが効果的です。 食が細くなってきている方は、間食に牛乳やチーズなどの乳製品を摂ったり、食事の回数を増やすなどして 栄養をとりましょう。野菜やご飯などの主食だけでなく、たんぱく質を多く含む食品(肉・魚・卵・大豆製品 など)も毎食召し上がってください。
Bタイプ『サルコペニア肥満ぎみ』タイプ
 筋肉量が少なめです。BMIは普通の範囲なので、体脂肪率が多いかも しれません。家事、庭仕事などの身体活動を増やすことが、筋肉量の低下の防止に役立ちます。無理のない範囲で、 散歩やストレッチなどをすることも効果的です。主食(ご飯・パン・麺など)を減らしすぎる必要はありません (ご飯なら1膳程度は摂りましょう)。たんぱく質を多く含む食品(肉・魚・卵・大豆製品など)も毎食召し上がって ください。
Cタイプ『サルコペニア肥満』タイプ
 BMIは肥満の範囲ですが、筋肉量は少なめです。家事、庭仕事などの 身体活動を増やすことが、筋肉量の低下の防止に役立ちます。無理のない範囲で、散歩やストレッチなどをする ことも効果的です。ダイエットのために、主食(ご飯・パン・麺など)と野菜だけの食事になっていませんか。 たんぱく質を多く含む食品(肉・魚・卵・大豆製品など)も、毎食きちんと摂りましょう。カロリーが気になる方 は、揚げ物など、油の使用量を減らす工夫をしてみるのもよいでしょう。
Dタイプ『良好』タイプ
 筋肉量、BMIともにふつう又は適正範囲です。身体活動を継続し、 食事は引き続き量とバランスに注意して、この状態を維持なさってください。
Eタイプ『肥満』タイプ
 筋肉量はふつう又は多めですが、BMIが肥満の範囲です。 食事は、十分に摂れているようです。体重を減らしたい場合は、間食を控えるようにしてください。 また、散歩やストレッチなどで、身体活動を増やしましょう。体調と相談しながら、無理のない範囲で 行なってください。
Fタイプ『やせ型筋肉質』タイプ
 筋肉量はふつう又は多めです。BMIは、やせの範囲ですが 最近3ケ月程度で大きな変化がなければ問題ありません。

サルコペニア肥満調査実施のページへ
戻る