オープンカレッジ
|
歴史講座
|
鎌倉幕府とその時代
|
史料購読「鎌倉時代人の声を聴く」
| ||
26年7月1日(火) 講師 伊藤 一美氏 第4回「竹崎季長置文」をよむ 受講者 68名
|
|||||
講義内容 竹崎季長(タケザキ スエナガ)とは、鎌倉時代、蒙古襲来に5〜6人の従者を従え、出陣した武士。竹崎とは熊本県に残る地名。 季長が記した置文(オキフミ)=遺言書のようなもの= 正応6年(1293)に記したもの。 文永の役で得た勲功の土地「肥後国海東郷」に祀られた「海頭郷社」の祭事運営の約束事を記したもので 新たに入部した地域(郷)の「社」の祭事を地頭が取り込むことでその地域の精神的支配を行おうとした ことを示している。 (概要) ・海東社の祭事費用の運用。神官への給田や神社の修理の費用供出のための田などのきまり。 ・年貢米の出挙の在り方の注意。貸し与えたものの担保の取り方。 ・歳末に農民への米2斗の下行(げぎょう=下げ渡すこと)。 ・農料の下行と出挙とのかかわりなど、未解決な課題あり。 |
|||||
|
受講感想 神社の神官の職名には、「一祝(はふり)」、 「宣命」、「惣壱」、「甲佐壱」、 「阿蘇(魚偏が旁側になっている)壱」、「辻若壱」、 「二祝」があり、それぞれに与えられて いる内容が詳細に記述にされている事 に驚きました。こんなに詳細に記述して いたとは。 中世の社会の一端が判り ました。 |
---|