ゆめほととぎす第19号特集欄掲載 より
ダンスサークル「睦会」 ハイランドシニアクラブ 柴田 操
戦時一色から解放され、衣食さえままならない状況にあって、それ迄全く見聞きした事もなかった欧米文化に
触れ、驚き、憧れの連続でした。そんな頃誘われた社交ダンスの華やかさ楽しさに夢中になった青春時代を懐か
しく思い出します。 あれから半世紀以上。
すっかり無関係な処で平凡に暮らしておりましたのに、シニアクラブへの加入により、シルバーダンスに関わる
ようになりました。
昔とった杵柄もどこへやら、復活は容易でなく、手取り足取り、憶えるより忘れる方が早い四苦八苦が続いて
います。ただ、ほぼ同世代の同好者の集いは、歳月の流れと共に、最近はあちこちと体の不調を聞くことも多く
なりましたが、上手下手はさて置き、少々不相応なくらい(?)明るい衣装と軽音楽に助けられて、ステップを
踏むことにより足腰が鍛えられ、時には茶菓と談笑で盛り上がる。歳を忘れ故障を忘れ、体と脳の活性化に、
これ以上ない程貢献できていると痛感しております。
ただ、いずれのグループにおいても、男性の参加者が少ないのが悩みと聞いております。共に携え合って、
これからの長寿社会を、シニアダンスを楽しみながら、予想もしなかった老春を元気に過ごしたいと願っており
ます。