沼間ブロック活動
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医学講座 |
平成25年11月12日午後1時〜 | 受講者数 75名 | |||||||
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秋から冬にかけて多い 病気の予防と対策! 澤田正則先生 |
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第3回高齢者のための健康管理講座は、さわだ内科・消化器内科 院長澤田正則先生をお招きし、 11月12日(火)13時から14時30分の間、「秋から冬にかけて多い病気の予防と対策」と題し、開催した。 本日は、身近な病気「流行性感冒(インフルエンザ)、食中毒(ノロウイルス感染症)」をテーマにして 医療現場の実情をまじえ、やさしく解説していただきました。 出席した会員75名は、寒さに向かうこの時期に身近な役立つ講演を熱心に拝聴した。 先生から提供された講演資料は、入場の際に配付していたので、正面スクーリンに映し出された映像と照らし合わせ、 理解できたようだ。又、講演内容及び質疑応答は、下記のとおり。 |
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会場の光景 |
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質疑応答 | |||||||||
質疑応答 ○ 年輪会 笠原 公子 質問1. 寒さが厳しい冬には、さまざまな体調の変化が起こって、それによって病気にかかることも多いようです。 「病気になるよ」のシグナル(サイン)を知って養生し、大事に至らないようにしたいと思います。 その病気のシグナル(サイン)はどうゆうふうに現れるものか具体的に教えて下さい。 回答1. サインがあるものとないものがあります。 冬の病気の代表例として、 @虚血性心疾患(狭心症、心筋梗塞) (1)冠攣縮性タイプ Ex 冷たい風にあたった時、胸痛がした。 (2)労作性狭心症 Ex 階段の昇降時、胸痛がした。 A脳卒中 ・脳の血管が詰まるタイプ ・脳梗塞 … 大きな麻痺になる前に2−3分 手足が動かなくなることあり ・ 脳の血管が破けて出血するタイプ ・脳出血 … 突然発症 発症前のサインなし ・クモ膜下出血 … 大出血の前に、小出血おこすことあり その時、急に軽めの頭痛と感じることあり ○ 宮下東クラブ 中澤 三男 質問2. 冬場になるとお風呂での死亡事故が多いように思います。 例えば、家の中で暖房器具を使うのが一部屋だけということも多く、 浴室やトイレに行こうと部屋を出たとたんに急激な温度差(ヒートショック)を感じます。 ヒートショックによる死亡事故の要因を詳しく教えて下さい。 回答2. 温度変化の激しいところを移動すると、自律神経(交感神経、副交感神経)が、 急に対応困難となり、血圧上昇、血圧降下、不整脈 発症などに伴い、脳卒中、心筋梗塞、 致死性不整脈 などが発生する病態 日本では、年間1万人程度の方が死亡 | |||||||||
質疑応答 ○ 中央クラブ 丹澤 珠枝 質問3. 秋は運動会、お祭りなどの行事が多い季節で、野外での食事も多くなります。 夏バテで体力が落ちて、身体の抵抗力も落ちています。食中毒にかからないように注意したいと思います。 具体的予防ポイントを教えて下さい。 回答3. 体力、免疫力 維持として @バランスのよい食事(日本式食事) A十分な睡眠 B適度な運動 秋〜冬の食中毒予防 @生ものは出来るかぎり食さない A十分な手洗いが、基本だと思われます。 ○ 興人熟年会 岩城 英治 質問4. 秋は過ごし易いイメージが強いのですが、一年で最も体調を崩し易い季節とも聞いています。 その原因は気温差と日照時間が急に短くなるなど生体リズムを崩すからだと云われています。 秋にキバをむく病気(食中毒、白内障、うつ、ぜんそく)の予防と対策を詳しく教えて下さい。 回答4. 食中毒に関しては、上記質問Bと同様です。 ・白内障に関しては、紫外線が影響 夏、冬の目の管理が必要と思われます。 ・うつ病に関しては、以前から日照時間が関与するといわれていますが、具体的症状として、 気分の落ち込み、以前 好きであった趣味がやりたくない。集中力の低下、判断力の低下、不眠 等 の症状がでやすくなります。 ただ、うつ病は、日照時間の問題だけでなく、背後にうつ状態になる原因があることが多く (例えば、1人暮らし、家族の介護問題 等)、この場合、心療内科等 受診が望ましいと考えます。 ・喘息に関しては、以前から、気候の変わり目に起こりやすい。気候の変わり目に風邪をひきやすい。 その風邪が喘息を発症しやすくなると言われています。対策としては、体調管理(バランスのよい食事、 十分な睡眠)禁煙などで、喘息発作出た場合は、早めの医療機関受診しかありません。 第三クラブ 菅井 三恵 質問5. ズシップ沼間ブロックの朝のラジオ体操会場「神武寺」へ毎日通っています。 ラジオ体操の効用はよく聞きますが、ラジオ体操の効用を医学的見地から教えて下さい。 回答5. 現在、寝たきり状態になる3大原因として、@脳卒中24.1% A認知症 20.5% B骨・関節疾患16.7% があります。 いずれも、適度な運動、運動習慣のある人は、上記3疾患の発生率が低くなるといわれています。 ラジオ体操でも、十分効果期待できると思われます。 最近、骨・関節疾患 の前段階として、ロコモティブシンドロームという概念が報告されています。 7つのロコチェック ________________________________________ 1)片脚立ちで靴下がはけない 2)家の中でつまずいたり滑ったりする 3)階段を上るのに手すりが必要である 4)横断歩道を青信号で渡りきれない 5)15分くらい続けて歩けない 6)2kg程度の買い物(1リットルの牛乳パック2個程度)をして持ち帰るのが困難である 7)家の中のやや重い仕事(掃除機の使用、布団の上げ下ろしなど)が困難である 上記の内 1項目でもあてはまれば、将来寝たきりにならないための簡単な運動訓練が必要です。 方法 1)ロコトレ 自宅でも行えます。日々継続して運動療法を実施することが大切です。 a)ロコトレその1:開眼片足立ち訓練(ダイナミックフラミンゴ療法) b)ロコトレその2:スクワット(股関節の運動;ロコモン体操) c)その他のロコトレ 開眼片脚立ちとスクワット以外にも、いろいろな運動を積極的に行いましょう。 ストレッチ、関節の曲げ伸ばし、ラジオ体操、ウオーキングなどです。 ○ 宮下クラブ 佐野 幸子 質問6. かぜは万病の元といわれます。かぜは一週間程度で回復しますが、体力や免疫力が低下している 場合、軌道の深部までウイルスが達し、気管支炎、肺炎、胃炎を引き起こすと云われています。 風邪をこじらす原因や要因を教えて下さい。 回答6. 基礎体力を維持する要因(バランスのよい食事、睡眠時間、適度な運動)が崩れてないか見直す。 冬期は、肺の線毛上皮が機能低下するため痰を排泄しずらく、気管支炎、肺炎になりやすい。 予防としては、本日のインフルエンザの予防法を参照してください。 |
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